こんにちは、ロゴスウェアのサポート担当の伊藤です。
前回、「これは抑えて欲しいeラーニング教材作成の基礎的な考え方・ポイント」で教材作成の基礎的な考え方やポイントをご紹介しました。
eラーニング用に原稿作成が必要となったら、その原稿を準備するときのポイントが必要だと思います。なので、今回は、学習教材(スライド型)の素材となるスライド原稿を作成するときのポイントを何回かに分けてご紹介します。
ポイントを抑えれば誰でも見やすい(eラーニング教材に適した)原稿を作成できます。
今回の内容は「内容のブラッシュアップ編」です。
目次
1スライド=1メッセージにこだわる
おそらく、集合研修やeラーニングで以下の様な情報がギュ!と詰め込まれたスライドを目にしたことがあると思います。(情報量が多すぎて、何が何やら・・・と思ってしまうヤツです)
このようなスライドは、集合研修などの紙面の教材なら最適なのかも知れません。ただ、eラーニングのような自己学習の場合、不適切なスライドになってしまいます。
<理由>
理由は2つあります。
- 1枚のスライドにまとめると、情報を詰め込むとまったく頭に入らない“文字のカタマリ”になる
- スマフォなど小さな画面で見たときに、テキストが小さくなり、視認性が非常によくない
<対処策>
大切なメッセージが2つ以上含まれている場合は、スライドを分割しましょう。
分割が面倒!と思ってしまうかも知れません。しかし、せっかく作成した教材が学習に"活かして貰えない"、"嫌われてしまう"のは、とても残念な事なので1スライド=1メッセージにこだわりましょう!
▼分割したときのイメージ:
重要なメッセージ以外は「減らす」
冗長的で趣旨が伝わってこない資料は、良く見かけると思います。そして、説明を聞いてはじめて理解できるというスライドは、eラーニングにおいても不適切となってしまいます。
<理由>
単純に冗長的で情報量の多いスライドは、本当に伝えるべきことが伝わりづらくなるからです。
左の図だと、沢山の情報が1スライドに集約されています。しかし、重要なことが乱立しており、理解するのに苦労です。
▼参考イメージ
<対応策>
重要なメッセージ以外の文章や装飾は不要です。本当に伝えるべきことが伝わりづらくなるので、削除しましょう!また、長い文章での表現は適していません。文章の量、文字の量は極力減らしましょう。
● 「文章」は「箇条書き」にする
● 「です」「ます」などの文末の言葉は削除し、体言止めにする
● 「~は~です」表現はコロンでつなぐ
● 文末の句点は削除する
● 単なる飾りとしてのクリップアートは削除
削った情報はどこで説明するの?と思われると思います。それは、「ナレーション」で説明します。短い時間で確りと学習して貰うには、スライド内には重要なメッセージだけを記載し、あとはナレーションで説明するがセオリーです。
一番伝えたい部分を強調する
1スライド=1メッセージ、重要なメッセージ以外は「減らす」、これらによって、1スライドの中には伝えたい重要なことのみとなりました。最後に、スライドの中で最も伝えたい部分を強調しましょう。
<理由>
あれもこれも強調してはいけません。
強調が多すぎると、逆に何が重要なのかが薄れます。
<強調の方法>
スライドの中で1番見て欲しい部分、大切な部分のみを強調しましょう。
● 太字
● 色変更
● 丸や四角で囲う
▼参考イメージ
最後に
教材の主軸になってくるスライドの原稿を改善すると、教材の質が高まり運営するeラーニング自体の品質向上に繋がります。なので、面倒と思わずに、ポイントを抑えた見やすい(学習しやすい)教材を作って貰えると幸いです。
次回は、見た目のブラッシュアップ編をお伝えします。